
*画像をクリック→Amazonへ名作は本当に名作なのか?百作、取り上げられている。
いわゆる名作と言っていい顔ぶれ。
そのうち私が読んでいたのは64冊ぐらい。
私は中高生の頃、なるべく名作を読む!
…と、妙に張り切っておりまして。
その頃に読んだものが大半を占めます。
軒並みケチョンケチョンに貶されていますが。
二人が揃って★★★★★付けている作品も。
三人姉妹 チェーホフ
ユリシーズ
アクロイド殺し
灯台へ
ガラスの動物園
伝奇集
うたかたの日々
遠い声、遠い部屋
ゴドーを待ちながら
ロリータ
時間割 ミシェル・ピュトール
ブリキの太鼓
アメリカの鱒釣り
百年の孤独
スローターハウス5
めくるめく世界 レイナルド
モモ
シャイニング
ガープの世界
冬の夜ひとりの旅人が
薔薇の名前
ヴァリス
ぼくが電話をかけている場所
ニューロマンサー
存在の耐えられない軽さ
悪童日記
羊たちの沈黙
日の名残り
アメリカン・サイコ
海の上のピアニスト
アムステルダム
かなり、納得のラインナップ。
私が読んでない本は2冊だけでした。
(青字にしてあります)
あ。嘘ついた。
ユリシーズは読んでいないし。
そもそも読めそうな気もしない。
続いて、どちらか一方が★★★★★付けているのは。
荒野の呼び声
ブラウン神父の童心
月と六ペンス
魔の山
グレート・ギャッツビー
夜間飛行
世の果ての旅
八月の光
さらば愛しき女よ
裸者と死者
ナルニア国物語
ソラリス
アルジャーノンに花束を
重力の虹
収容所群島
恥辱
うん。こちらも納得。
やはり読んでいなかったのは2冊。同じく青字。
あ。待てよ。『重力の虹』も読んでないわ。
褒めている作品も貶している作品も。
批評が辛口で面白い。言いたい放題。
特に印象に残った箇所をあげてみますね。
三人姉妹 チェーホフ
「ここではないどこか」を夢見てしまう脆弱さってのが、チェーホフ作品にはよく描かれているじゃない。でもさ、「今ここで幸せになろうと努力していない人間が、どうしてモスクワで幸せになれるのか」っていう批評的視線が、チェーホフにはあると思う。
モームはフレーズが巧い作家。いわゆるキャッチーな台詞が多い。
それと、全体が軽い。あくまでも軽さを機長として、人生のきつさやつらさを克明に出している。
ウルフは入水自殺しているけど、こんな高い欲求を抱いていれば神経を病むのもわかる。
この人ほどの文体意識を持って格闘している作家が、現代に何人いるんでしょうか。
うたかたの日々
この小説が楽しめる楽しめないの差って、子供っぽいかそうじゃないかの違い。
ボーン・コレクター ジェフリー・ディーヴァー
まあとにかくクイクイ読ませる。ページターナーな作家。売れるミステリー作家って、結局、人物描写が巧い。私、この人たち会いたさにシリーズを買い続ける人の気持ちはわかります。ミステリーとしてはどうなの?スピード感とかどんでん返しが多いプロットで誤魔化されそうになるけど、ご都合主義の嵐。暴風ですよ。
あと、私は結構好きだったのだけど。
「寒い国から帰ってきたスパイ」はあまり高評価でない。
一方「パナマの仕立て屋」「ナイロビの蜂」は絶賛されてて。
本当にいい、文芸の香り高い陰謀小説。
ぜひ読んでみてください。
…とのことなので、読んでみようかな。
(実は読んだのに忘れてる気がしないでもない)
サガンの「悲しみよこんにちは」は、かなり低評価で。
私もあれは、どちらかというとダメだったのだけど。
何だか読み返してみたくなった。
ジッドの『狭き門』に関しては。
アリサが嫌な女ってどちらかが書いてた。
めちゃめちゃ、同感!!!!
私、ほんっとに。
なんなんだ、この女!って怒りながら読んだのよ…
(2022年9月 読了)
ジェフリー・ディーヴァーは私、好きなんですが。
「ご都合主義の暴風」はなんかもう面白すぎた。
た、確かにね、う、うんうんうん。
(好きな作品を貶されても面白がれる人にお勧めします)