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『楽園のカンヴァス』原田マハ


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絵画が好き、美術館が好き。

絵っていいよね。
美術館っていいよね。

あ。そういう呑気なストーリーではないのだった。
絵が人生を狂わせることも不思議ではない。
それくらい魅力ある絵画も世の中には存在する。

ルソーとピカソ。

彼らの作品はいずれも。
好きとか嫌いとかを超えてしまう。

アートをめぐってのスリリングな物語。
すこぉし、強引なところはあるかもしれない。

でも。とても楽しかった。
ルソーの絵に会いに美術館へ行きたくなった。
  
 監視員がそのすべての時間と心血を注いでみつめ続けなければならないのは、人ではない。作品とその周辺の環境だ。それに尽きる。


キューレターってどんなお仕事なんだろう?と。
興味のある人にもおすすめです。

(2022年7月 読了)
原田マハさんの作品は。
読みやす過ぎるのが勿体無い気がしている。
(あくまで私個人の好みの問題ですが)
凝り固まってしまいがちな絵の見方を。
ほぐしてくれる感じがするところが好き。

『百年の誤読 海外文学編』岡野宏文 豊崎由美


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名作は本当に名作なのか?

百作、取り上げられている。
いわゆる名作と言っていい顔ぶれ。
そのうち私が読んでいたのは64冊ぐらい。

私は中高生の頃、なるべく名作を読む!
…と、妙に張り切っておりまして。
その頃に読んだものが大半を占めます。

軒並みケチョンケチョンに貶されていますが。
二人が揃って★★★★★付けている作品も。

三人姉妹 チェーホフ
ユリシーズ
アクロイド殺し
灯台へ
ガラスの動物園
伝奇集
うたかたの日々
遠い声、遠い部屋
ゴドーを待ちながら
ロリータ
時間割 ミシェル・ピュトール
ブリキの太鼓
アメリカの鱒釣り
百年の孤独
スローターハウス5
めくるめく世界 レイナルド
モモ
シャイニング
ガープの世界
冬の夜ひとりの旅人が
薔薇の名前
ヴァリス
ぼくが電話をかけている場所
ニューロマンサー
存在の耐えられない軽さ
悪童日記
羊たちの沈黙
日の名残り
アメリカン・サイコ
海の上のピアニスト
アムステルダム


かなり、納得のラインナップ。
私が読んでない本は2冊だけでした。
(青字にしてあります)

あ。嘘ついた。
ユリシーズは読んでいないし。
そもそも読めそうな気もしない。

続いて、どちらか一方が★★★★★付けているのは。

荒野の呼び声
ブラウン神父の童心
月と六ペンス
魔の山
グレート・ギャッツビー
夜間飛行
世の果ての旅
八月の光
さらば愛しき女よ
裸者と死者
ナルニア国物語
ソラリス
アルジャーノンに花束を
重力の虹
収容所群島
恥辱

うん。こちらも納得。
やはり読んでいなかったのは2冊。同じく青字。
あ。待てよ。『重力の虹』も読んでないわ。

褒めている作品も貶している作品も。
批評が辛口で面白い。言いたい放題。
特に印象に残った箇所をあげてみますね。

三人姉妹 チェーホフ

「ここではないどこか」を夢見てしまう脆弱さってのが、チェーホフ作品にはよく描かれているじゃない。でもさ、「今ここで幸せになろうと努力していない人間が、どうしてモスクワで幸せになれるのか」っていう批評的視線が、チェーホフにはあると思う。

モームはフレーズが巧い作家。いわゆるキャッチーな台詞が多い。
それと、全体が軽い。あくまでも軽さを機長として、人生のきつさやつらさを克明に出している。

ウルフは入水自殺しているけど、こんな高い欲求を抱いていれば神経を病むのもわかる。
この人ほどの文体意識を持って格闘している作家が、現代に何人いるんでしょうか。

うたかたの日々

この小説が楽しめる楽しめないの差って、子供っぽいかそうじゃないかの違い。

ボーン・コレクター ジェフリー・ディーヴァー

まあとにかくクイクイ読ませる。ページターナーな作家。売れるミステリー作家って、結局、人物描写が巧い。私、この人たち会いたさにシリーズを買い続ける人の気持ちはわかります。ミステリーとしてはどうなの?スピード感とかどんでん返しが多いプロットで誤魔化されそうになるけど、ご都合主義の嵐。暴風ですよ。

あと、私は結構好きだったのだけど。
「寒い国から帰ってきたスパイ」はあまり高評価でない。
一方「パナマの仕立て屋」「ナイロビの蜂」は絶賛されてて。

本当にいい、文芸の香り高い陰謀小説。
ぜひ読んでみてください。
…とのことなので、読んでみようかな。

(実は読んだのに忘れてる気がしないでもない)

サガンの「悲しみよこんにちは」は、かなり低評価で。
私もあれは、どちらかというとダメだったのだけど。
何だか読み返してみたくなった。

ジッドの『狭き門』に関しては。
アリサが嫌な女ってどちらかが書いてた。
めちゃめちゃ、同感!!!!

私、ほんっとに。
なんなんだ、この女!って怒りながら読んだのよ…

(2022年9月 読了)
ジェフリー・ディーヴァーは私、好きなんですが。
「ご都合主義の暴風」はなんかもう面白すぎた。
た、確かにね、う、うんうんうん。
(好きな作品を貶されても面白がれる人にお勧めします)

『脳を鍛えるには運動しかない! 』 ジョン・ J. レイティ


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良いことを好きになれるわけじゃない。

最新科学でわかった脳細胞の増やし方
と副題にあります。

不安に立ち向かうには、
クセになっているマイナス思考の道を消すと同時に
代わる新たな道を切り開いていかなければならない。

ええと。著者曰く。

運動すれば。
うつも治るし。
不安症も治るし。
薬物依存からも脱却できるし。
頭の働きも良くなるし。
痴呆も予防できるし。
発達障害も改善できるし。
当然、健康にもなるし。
心も強くなるし。

はい。わかりました。

しかしですね。 
どんな運動をしたらいいのか?
これが知りたいのに、なかなか出てこない。

ええっと。

少なくとも週四日、戸外に出て速歩で歩いたり。
ジョギングやテニスをしたり。
なんであれ心拍数を最大値の60〜65%に上げる運動をする。
できれば1時間は続ける。

日常生活に組み込みやすいものならなんでもいい。
続けること、効果が得られるほど心拍数を上げること。
この2点が重要。

骨粗鬆症予防に、週に二日、筋トレもやる。

うーん。
明確なようで曖昧というか。
読んでいて疲れてくる本でした。

詰まるところ。
どれだけ運動がいいと力説されても。
運動嫌いの性分は変えられないので。

しかも。
心拍計が絶対必要ですよね?
アップルウォッチでもいいかもだけど。

なんか、面倒臭い…

(2023年2月 読了)
なるほど!とは思うんです。
ただ、いくら運動が良いという実例を挙げられても。
運動するモチベーションアップにはなりませんでした。
いや。なったとしてもすぐ冷めてしまいます。
運動をしないことが健康の秘訣という実例があればいいのに。
(何度も言いますが。運動は残念ながら嫌いです。)

『かんたん! アレンジ&リメイクでトートバッグを作ろう』

2023.05.09 手芸   comments 0
 
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自由に気軽に、大胆に。

詳細な作り方が載っているわけではなく。
アイデア集として眺める感じ。
どれも、個性強め。

いくつか、マネたいのがありました。
でも。面倒臭くて作らない気がする。

そもそも。バッグそのものに。
近頃は、すっかり興味を失い。
使わないバッグの山を持て余している。

これ以上増やしても仕方ないしなぁ。

ただ。トートバッグは案外簡単なので。
ついつい作ってしまいがちだったりする。

どうせなら。
超個性的なのとかが楽しいかも。
縫うのも、持つのも。

(2021年月 読了)

『万年筆画の教科書』古山浩一


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そもそも絵心がないと描けないと思うんですが。
こういう感じのスケッチ好きだわ…

どうせ描かない(描けない)くせに。
イラスト用に万年筆とインクが欲しくなって。
うっかり、ポチってしまいそうになりました。

ペン画とか、エッチングに妙に惹かれる。
線が細くて密な感じが好みなのかなぁ。

(2022年7月 読了)
  

プロフィール

Author:彩月氷香

とにかく本が好き
読書感想がメインですが
時々、写真や雑記も。

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